お結びコロコロ〜お茶の間〜
佐々木 千早妃さん
小松島市
いいね
こども食堂をはじめたきっかけ
大学時代から約10年関西へ出ていて、2020年に地元である徳島にUターンしてきました。コロナ禍ということもあり、地域との繋がり、同年代の人との繋がりがなく、徳島の活気のなさにモヤモヤした気持ちを抱えていました。
そんな時に、中学時代の同級生である、あゆみちゃん(お結びコロコロ代表・間さん)と十数年ぶりに再会し、4時間ほど熱く語り合いました。あゆみちゃんは結婚し小松島へ移住し子育てに奮闘中で、私以上に地域との繋がりや、同世代との繋がりの場の必要性を感じていました。文句を言っていても何も変わらない!自分たちで地域コミュニティになるようなイベントを立ち上げよう!と始めたのが、こども食堂”お結びコロコロ〜お茶の間〜”です。
こども食堂への想い
こども食堂と聞くと、”貧困層のための場所”や、”こどもや子育て世代向けのもの”といったイメージを抱く方も多いと思います。私も、自分でこども食堂を始めるまで、そういったイメージを持っていました。
実際はそうではなく、こどもの為の場であることはもちろんですが、地域の人や大人、様々な世代の人が集まって、一緒にごはんを食べて交流できる場です。
地域とのつながりや、多世代交流をすることで徳島での暮らしがより良いものになり、「徳島に住んでいてよかった」「これからも徳島に住み続けたい」と思う人が一人でも増えたら嬉しく思います。
こだわりのポイント
お結びコロコロ〜お茶の間〜では、地元農家さんが地域の美味しい食材を、参加者ひとりひとりが(こどもも大人も)自分でおむすびを握って食べます。
おむすびを握って、食べる中でご家族間や、他の参加者とも交流が生まれて輪が広がります。
毎回、徳島の美味しい食材を具材に取り入れて紹介しています。
今までの開催では、柚子味噌、小松島のちりめん、鰹節、小松島の濱醤油醸造場さんのお醤油、鯛味噌、大野のり、神山町美郷の梅干などを提供しました。
うちのこども食堂 ここがおすすめ!!
0歳〜80歳まで、幅広い世代の参加者が集い、一緒に美味しくごはんをいただいています。
現役の保育士さんや、精神保健福祉士、ベテラン主婦のおばちゃんなど、あったかくてパワフルなスタッフがいるので、子育て中のお母さんはホッと一息つけます。
参加者からもらった嬉しい言葉
こども編
「おいしかった!」「たのしかった!」「また来たい!」
おとな編
「いつも子どもたちを可愛がっていただき、今回は特に下の子をずっとお世話していただいて、わたしは上の子との贅沢な時間を過ごすことができました。毎回楽しいですが、3回目の今回は特に楽しく過ごしやすく、良い時間を過ごせました。ありがとうございました。」
「子どもが、じっとできなくウロウロしても相手をしてくださったり、手がふさがっていると代わりにお皿に盛り付けてくださったりと細かいサポートをしてくださり凄く助かりました。子どもも目の前で握っているところを見てそれを食べて良い経験ができたと思います。」
「本当にいつも楽しく参加させて頂いてます。もう私は子育てもほぼ終了している段階なので。ママさんや小さな子供達の姿を見るだけで勉強にもなるし、パワーも頂いてます。認知症の母親も参加させて頂くことで、母も刺激になっていると思います。」
「なかなかゆっくり子どもとおにぎりをにぎると言う事ができないので、参加できて良かったです。白米も玄米も凄く美味しくて、子どもも何回かおかわりしていました。花菱商店さんの鰹節も、濱さんのお醤油も、大野のり、いちごなど徳島には美味しい食材がある事に改めて気づきました。」
「子どもが、じっとできなくウロウロしても相手をしてくださったり、手がふさがっていると代わりにお皿に盛り付けてくださったりと細かいサポートをしてくださり凄く助かりました。子どもも目の前で握っているところを見てそれを食べ良い経験ができたと思います」
「2回目だったので、知った顔の参加者もいて、つながりができたんだなあと思えたのがまずよかったです!息子が恥ずかしがり屋で部屋にいなくても大丈夫だよと声をかけてくださって。スタッフの皆様には感謝です!安心して過ごすことができました!」
こども食堂に行きたいけど 足を運んだ事がない方へ
こども食堂ってどんなところなんだろう?と不安を感じる人もいるかもしれません。
開催風景の写真を、このサイトや、Instagramに掲載していますのでご覧いただければ雰囲気を知ることができます。
勇気を出して参加してみると、みんなあたたかくて、一緒におにぎりを食べて仲良くなれます。
リピート参加してくださる方も多いです。ぜひ一度お越しください。
将来への展望
今は小さなお子さんとご家族の参加が多いですが、様々な世代の参加者が交流できる地域コミュニティにしていきたいです。
私も、代表の間も不登校だった時期があります。将来的には、小学校高学年〜高校生くらいの参加者も増えて、学校と家庭以外の第三の居場所として、ここに行けばホッとする。気軽に相談ができる大人がいるんだと思ってもらえる場所になったら嬉しいです。
参加者の対象年齢が高くなったり、スタッフが増えて開催回数を増やすことができたら、より詳しい食育的なアプローチをしていきたいです。農家さんや、伝統食品の生産者さんからお話を聞いたり、落語や阿波人形浄瑠璃などの伝統芸能に触れるイベントも同時開催してみたいです。
手伝いたい方へ一言
スタッフ、大募集中です!こどもと遊ぶのが得意な方、お料理が得意な方、洗い物や後片付けが得意な方などなど、自分の得意分野を生かしてお手伝いしていただけます。
毎回参加できなくても、来られる時だけで大丈夫です!一緒にあたたかくて、ホッとできる場をつくれたら嬉しいです。
支援したい方へ一言
こども食堂を運営するのには、最初考えていたよりもはるかに多くのお金が必要でした。
会場の公民館には、授乳スペースやオムツ交換台がなく代わりとなるテントやジョイントマットを購入したり、子ども用の補助便座やスリッパを購入したり・・・
食材は、こども食堂ネットワーク経由でいただけたり、助成金が出ることもあるのですが、ラップや割り箸・紙コップ、ペーパータオルなどの消耗品は持ち出しで購入したり、寄付で賄っています。
Amazonみんなで応援プログラムに登録していますので、そちらから物資を支援いただけます。また、金銭的なご寄付もしていただけますので、このインタビュー記事や、こども食堂詳細ページをご覧いただき、支援したいと思っていただけたら嬉しいです。
最後に一言
文句を言っていても何も変わらないし、何も始まらない。
二人で立ち上げたこども食堂ですが、行きたいと思ってくれる人・手伝いたいと思ってくれる人・支援したいと思ってくれる人の輪が少しずつ広がって、永く続けていけたら嬉しいです。
まずは自分にできることを頑張ります!